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スターバックス。飲料のストローを紙製からバイオプラスチック製に切り替え。バイオマス度99%のカネカ製「Green Planet」を採用。1月23日から導入、3月から全国展開(RIEF)

2024-12-06 11:18:06

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 スターバックスコーヒージャパン(東京)は6日、全国に展開する店舗で使用するストローを現在の紙製から植物由来のバイオマスプラスチック製に切り替えると発表した。プラスチック製から紙製ストローには2020年に切り替えたが、一部の顧客から、「時間がたつとストローがふやける」、「飲料の味わいが変わる」等の反応があったとされる。バイオプラスチック製は、紙製に比べて形状が安定し、廃棄物も削減できるという。2025年1月から、沖縄県内で先行導入し、3月以降に全国展開するとしている。

 

 スタバが新たに導入する植物由来のバイオマスプラスチック製のストローは、カネカ(東京)が植物などから製造した「カネカ生分解性バイオポリマー(Green Planet)」という製品。バイオマス度99%。従来のプラスチックストローは石油由来だが、バイオポリマー製は植物油などを主原料とする。現在使用している紙製のFSC認証ストローに比べ、ライフサイクル全体でCO2の排出量を低減できるほか、店舗から出るストローの廃棄物量(重量比)を半分近く削減できるとしている。

 

 また仮に環境中に廃棄された場合でも、海水中、および土壌中に生息している微生物により、自然界でCO2と水に生分解されることから、プラスチックのような環境汚染問題等を引き起こさないとしている。

 

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 ストローの切り替えは年明け1月23日から、沖縄県内の全32店舗に先行導入する。まず、レギュラーストロー(通年で取り扱うフラペチーノなどのアイスビバレッジ用:直径6mm)を切り替える。3月以降に全国1900店以上にも拡大する。4月ごろに季節限定フラペチーノに使う直径10mmの太いストローも切り替える。

 

 カネカ製の同じバイオプラスチックスプーンは、セブン―イレブン・ジャパンが「セブンカフェ」のストローにも使っている。

 

 スターバックス コーヒー ジャパンのCEO、水口貴文氏は「飲み心地に関して、顧客の声を真摯に受け止め、ストローの強度や耐久性の向上、素材について検討を重ねてきた。飲み心地の良さと環境負荷低減の両立をあきらめることなく、新たに提供するグリーンのストローは、アイスビバレッジも多く提供している沖縄県内の店舗から先行導入し、全国に順次展開していく」としている。

https://www.starbucks.co.jp/press_release/pr2025-5333.php?nid=nw_01_pc