サウジアラビア・リヤドで開いていた国連砂漠化対処条約第16回締約国会議(UNCCD COP16)が先週末、2週間の日程を終えて閉幕した。気候変動の進展で各国で干ばつが拡大しているにもかかわらず、会議の焦点となった干ばつに対処するための世界的な資金メカニズム創出についての合意は見送られた。干ばつ被害が続くアフリカ諸国等が法的拘束力のある「干ばつ議定書(Drought protocol)」の採択を求めたが、米国等の反対によって実現できなかったという。
UNCCDは、1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミットから生まれた、地球規模での環境および開発問題に対処するための3つの「リオ条約」の1つ。他の2つは、気候変動枠組条約(UNFCCC)と生物多様性条約(CBD)だ。事……
申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。