
東北地方の三陸沖で、過去例のないほどの海水温の上昇が続いている。東北大学の研究チームの調査によると、最近1年間の海水温は、平年より約6℃も高く、しかも深さ400m付近の海中の水温は10℃以上も高いという。海面に触れる大気の気温も上空2000mまで上昇している。水温上昇幅は世界最高レベルとされる。「異常な水温」の主な原因は黒潮の「蛇行」が北上したためとみられ、海洋生態系への影響も懸念されている。ただ、「黒潮の異常な蛇行」がなぜ起こっているのかは不明だ。
「異常な水温」については、東北大学大学院理学研究科の杉本周作准教授らの研究グループが、このほど発表した論文で明らかにした。論文はJournal of Oceanographyに「Influence of extreme northw……
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