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南三陸防災庁舎:解体再検討へ 住民有志「保存を」(毎日)

2012-08-23 16:27:44

見学や慰霊のために訪れる人が後を絶たない南三陸町防災対策庁舎=同町で
見学や慰霊のために訪れる人が後を絶たない南三陸町防災対策庁舎=同町で


東日本大震災で町職員ら42人が犠牲となり、10月末までに解体される見通しとなっている宮城県南三陸町の防災対策庁舎について、町民有志6人が「防災庁舎を保存する会」を結成し22日、保存を求める2078人分の署名付きの陳情書を、佐藤仁町長に提出した。これを受け佐藤町長は、保存するかどうか再検討する考えを示した。

 陳情書では、「大惨事の爪痕を後世に語り継ぐ学びの場とし、シンボルとして残したい」などとして、同庁舎の保存を求めている。有志6人は震災前から交流のある神戸市長田区の大正筋商店街振興組合などに協力を求め、南三陸町民740人に加え、兵庫県など県外在住者からも署名を集めた。

 署名を集めた有志のひとりで震災の「語り部ガイド」を務める佐藤かつよさん(68)は「情報発信をしなければ、多くの人に知ってもらえない」と語り、今後も署名活動を続けていくとした。

 

http://mainichi.jp/select/news/20120823mog00m040011000c.html