HOME |GMO反対活動家がモンサント子会社で抗議(Reuters) |

GMO反対活動家がモンサント子会社で抗議(Reuters)

2012-09-13 21:28:44

体を鎖で車につないだ活動家(2012年9月12日、米カリフォルニア州オックスナード)
体を鎖で車につないだ活動家(2012年9月12日、米カリフォルニア州オックスナード)


【オックスナード(米カリフォルニア州)/カンザスシティー(ミズーリ州)12日ロイター時事】米カリフォルニア州にある野菜種苗メーカー、セミニスの本社で12日、遺伝子組み換え食品に反対する人々が同社を行き来する配送用トラックの通行を妨害する騒ぎがあった。同社は今秋発売予定の遺伝子組み換えスイートコーンを開発した企業で、バイオ大手モンサントの子会社。

 抗議活動を行った人々は、今回の行動が来週世界中で行われる約60件のイベントの前哨戦だと述べた。彼らはいわゆる遺伝子組み換え作物(GMO)の全てを食料供給ルートから外したいと考えている。

 また彼らは、カリフォルニア州でGMOを含む食品へのラベル表示を食品販売会社に義務付ける条例の制定を目指しており、これへの支持が集まることを期待している。

 モンサントやその他のバイオテクノロジー作物開発会社はGMOは安全だとしている。また米規制当局は消費者や一部の科学団体、健康推進団体の挙げる疑問を解消するような、独立した安全試験を義務付けていない。

 世界の40を超える国々は何らかの形で、原料に遺伝子組み換え作物が含まれる食品へのラベル表示を義務付けている。しかし、米規制当局は同じようなラベル表示規制を求める多くの団体の要求を拒否し、その結果、多くの米国人は何年もGMOを食べていることを知らずにいる。

 12日の抗議では、「モンサントを占拠せよ」という反GMO活動家のネットワークによって組織された約12人が、セミニスに出入りするトラックの通行を6時間近く妨害した。活動家は車でトラックの入り口をふさぎ、その車と自分たちとを鎖でつないだ。活動家の一部は防護服を着ていた。

 主催者によると、抗議を行っていた9人が警察に拘束され、不法侵入の罪に問われた。

 

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2012091300409