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日本はゴミ焼却技術も世界的だな (各紙)シャフト炉式のガス化溶融炉が欧州で初採用 新日鉄住金エンジニアリング

2012-10-04 18:38:31

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各紙の報道によると、新日鉄住金エンジニアリングは4日、同社が開発した「シャフト炉式ガス化溶融炉」技術がイタリアのヴァッレ・ダオスタ特別自治州の進める総合廃棄物処理計画で採用されたと発表した。欧州での同技術の採用は初めて。

 シャフト炉式ガス化溶融炉は、一般ゴミとコークスを一緒に投入して1700~1800度の高温で完全溶融するゴミ焼却炉のこと。溶融物の再資源化に優れるほか、取り出したガスをエネルギーとして使用できる利点もある。また、ゴミの焼却時に発生するダイオキシンの発生量を抑えることも特徴の一つである。同社はガス化溶融炉では、これまで世界最大の40件(日本38件、韓国2件)の受注件数を誇る。

 欧州では廃棄物の埋立処分への段階的な規制強化が進んでおり、廃棄物からのエネルギー回収、環境規制の強化などが推進されている。このため、新日鉄住金エンジニアリングは今回のイタリアでの受注に続いて、欧州市場全体を有望市場とみている。特に、欧州では従来型の溶融炉よりも、エネルギー効率等、多用途の機能が評価されるだけに、シャフト炉式ガス化溶融炉の事業展開の余地が大きいと判断している。すでに6月には欧州事務所をドイツ・デュッセルドルフに設立しており、欧州でのガス化溶融炉市場の創出・拡大を目指した市場調査や情報発信などのマーケティング活動を積極的に展開している。