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世界銀行、東アジアの成長率見通しを下方修正 (CNN) 日中韓の政治的摩擦が経済に影響しないわけはない。「アジアの時代」も急失速するか?

2012-10-09 21:24:12

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香港(CNNMoney) 世界銀行は8日、東アジアの途上国の今年の国内総生産(GDP)成長率の見通しを、5月時点の7.6%から7.2%に下方修正した。

昨年のGDP成長率は8.2%だった。世銀のパメラ・コックス東アジア・大洋州地域総局副総裁によると、減速の理由としては、同地域からの輸出に対する需要が低迷していることが挙げられる。

中国の成長率も7.7%に鈍化する見通し。ただ来年には8.1%まで回復するとしている。

中国のGDP成長率の見通しは、すでにスイスの金融大手UBSが8.0%から7.5%へ、米ゴールドマン・サックスが8.0%から7.6%へそれぞれ引き下げていた。米国の成長率が2%を切っていることなどを考えれば依然として高成長といえるが、過去30年間にわたり平均10%前後の成長を続けてきた中国にとっては低い数値といえる。世銀の報告書はその背景として、金融緩和政策への消極姿勢や不動産市場の調整、外需減退などの要因を指摘する。

報告ではまた、東アジアの来年の成長率について、ユーロ圏が深刻な危機に陥った場合はマイナス2%、米国が大幅増税と歳出削減による「財政の崖」問題を克服できなければさらにマイナス1%の影響を受けるとの予想を示した。

 

http://www.cnn.co.jp/business/35022789.html?tag=cbox;business