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「原発再稼働は困難」 米コロンビア大学の日本政治専門のジェラルド・カーチス教授が指摘(FGW)

2013-01-17 13:16:09

Cartis
Cartis日本政治が専門のジェラルド・カーチス米コロンビア大学教授が、NYのジャパンソサイティーで講演、安倍政権のアベノミクスの評価などを語った。この中でカーチス教授は、自民党政権が目指す原発再稼働の可能性について、「実現は疑わしい」と指摘した。

同教授は再稼働が疑わしい理由として①日本国民の多くが再稼働に難色を示している②前民主党政権設立の独立委員会である原子力規制委員会が厳格な姿勢で再稼働チェックに臨んでいる、という2点を挙げ、「政治再稼働」が容易ではないとの見方を示した。

また安倍首相について、祖父の岸信介元首相と対比し、「二人は実務力がある点など、よく似ている」と語った。ただ、韓国で問題になっている慰安婦問題や同問題で謝罪した河野談話、日本のアジアへの戦争責任で謝罪した村山談話などを見直す動きについては、「(見直すことには)米国内で強い反発がある。中国との関係も悪化させないほうがいい。(尖閣諸島の扱いは)鄧小平が提案した『棚上げ』のスタンスにまで戻ることが望ましい」と指摘した。また日本で論争になっているTTP(環太平洋戦略的経済連携協定)締結の議論について、「アメリカ人は大学教授だって、TTPって何?という。TTPにしがみつくな」とも語った。

http://www.japansociety.org/event/japans-new-political-landscape