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中国の肺がん患者、10年で60%増 大気汚染で中国医師ら指摘(各紙)

2013-02-07 20:36:41

有害物質を含んだ濃霧の中、マスクを着け自転車に乗る男性=1月、北京
有害物質を含んだ濃霧の中、マスクを着け自転車に乗る男性=1月、北京
有害物質を含んだ濃霧の中、マスクを着け自転車に乗る男性=1月、北京


各紙の報道によると、中国で広範囲で発生している有害物質を含んだ大気汚染の問題で、中国の研究者らが7日までに人体の健康に与える影響について、「北京市内肺がん患者は過去10年間で60%増加した」との調査結果を発表した。大気汚染による深刻な健康被害の実態が浮き彫りになった。

 今年広がっている大気汚染では、少なくとも中国の全人口の5割弱の約6億人が影響を受けている。中国当局は抜本的な汚染防止策を示しておらず、健康被害が一層悪化する懸念もある。

 中国工程院の鍾南山医師は、中央テレビの取材に対して、「北京市内の肺がん患者数は、過去10年で60%増えた」と指摘している。肺がん以外のぜん息、気管支炎等も大幅に増加している模様。