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シェルが 北極圏での資源開発の一時停止を発表 (FGW)

2013-02-28 09:35:50

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ShellUSAGPemail_image_-_advocacy_1-300x205国際エネルギーメジャーのロイヤル・ダッチ・シェル(Shell)は、2月27日、北極圏で計画を進めていた資源開発を一時停止すると発表した。自然保護団体などの強い反対行動を受けたものとみられる。

シェルはアラスカのビューモントと、ロシアのチュクチ海において、石油ガスなどの資源開発の掘削活動を進めていたが、「2013年の開発は停止する」とした。シェルの担当者は、「アラスカでは順調に(探査が)進展しているが、この開発計画は長期的なものなので、開発の方法論や安全性などを伴わねばならない」と語って、自然保護団体の反対に配慮する形とした。ただ、あくまでも2013年中の一時停止で、開発事業そのものを放棄したわけではない。






シェルは2012年に、アラスカとロシアの両地域で2つの掘削井戸の開発を成功させている。開発に際しては、自然環境への影響や安全性も十分に保たれていると説明。しかし、掘削に際して、リグの一つが強風にあおられて損傷する事故を起こした。こうしたことから、本格操業に移った際、掘削、リグ運営等において、環境に多大な影響を及ぼす懸念が自然保護団体から指摘されていた。

2013年の計画の一時停止は、この期間に安全対策、環境対策をもう一度、練り直して、自然保護団体などの理解を得るための期間ともいえる。ただ。グリーンピースなどの自然保護団体は、計画自体からの撤退を要求しており、あくまでも「当面の休戦」でしかないともいえる。

http://www.shell.com/global/aboutshell/media/news-and-media-releases/2013/shell-announces-pause-in-alaska-drilling-programme.html