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「クラスター兵器連合(CMC)」が 各国の備蓄クラスター爆弾廃棄の状況公表(JCBL)

2013-04-17 15:38:53

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JCBLlogo120-2ジュネーブで開かれているオスロ条約締約国の会期間会議にて、CMC(クラスター兵器連合)は、各締約国の備蓄クラスター爆弾廃棄の状況について、「概況報告書(Fact Sheet)」を発表しました。オスロ条約では条約発効から8年以内に備蓄クラスター爆弾を破壊してなくさなければいけない、との決められています。この報告書によると。

28カ国はクラスター爆弾をそもそも保有していません。レバノンやラオスなどクラスター爆弾の被害が甚大な国や、ニュージーランド、アイルランド、メキシコ、それからザンビアなどアフリカの国々がこの28カ国に含まれます。

既にクラスター爆弾の廃棄を終えた国は、アフガニスタンやオーストリア、チェコやノルウェーなど11カ国です。これら11カ国で、合計183,707のクラスター爆弾(子爆弾の数は、1440万個)が廃棄されました。

「廃棄が終わった」と宣言した後で、他の備蓄クラスター爆弾がみつかってしまった国は、ボスニア・ヘルツェゴビナとスペインの2カ国です。

今まさに廃棄を進めています、という国は、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スウェーデンとイギリスの6カ国です。これらの国当初、全部で、8億2864.5万個(子爆弾に数は、1億2370万個)のクラスター爆弾を当初保有していて、そのうち、55万55301個のクラスター爆弾(7130万個の子爆弾)が昨年の12月までに廃棄されました。

私たちの国、日本は、「廃棄を宣言したけれど、まだ具体的に廃棄が始まっていない国」に含まれ、このカテゴリーには、日本の他にはブルガリア、マケドニア、モザンビークなど7カ国がいまして、これら8カ国で73,782発のクラスター爆弾(子爆弾は490万個)を保有しているそうです。

防衛省に「日本の廃棄はいつから始まりますか?」と聞いたところ、今、防衛省は、業者と詳細の話し合いをしている状態だそうです。今回の廃棄計画では、日本の商社がアレンジをして、ノルウェーの廃棄業者がドイツで廃棄をして、2015年までにはすべての廃棄を終わらせる、ということは既に決まっているのですが、「廃棄するクラスター爆弾をいつドイツに運ぶか」ということは事前に発表されない、とのこと。運搬業者が襲われてクラスター爆弾が盗まれたりしないように、というリスク管理だそうです。

上記の情報は、4月10日現在のものです。
英語表記ですが、表にまとめたものは以下からダウンロードできます。

今週の会議中に、各国から進捗状況が報告されますので、アップデート情報が届いたら、またお知らせいたします。

 

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