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陸前高田の松原の松 復活託す 子孫の苗木300本植え替え (河北新報)

2013-04-29 20:43:19

松の苗木を畑に植え付ける学生ボランティアら
松の苗木を畑に植え付ける学生ボランティアら
松の苗木を畑に植え付ける学生ボランティアら


東日本大震災の津波で、「奇跡の一本松」を除く7万本の松が流出した岩手県陸前高田市の景勝地・高田松原を復活させようと、松原の松ぼっくりの種から育てた苗木300本の植え替えが28日、同市であった。昨年5月に300本を移植したのに続き2回目。
震災前から岩手県住田町の女性が保管していた松ぼっくりから、独立行政法人森林総合研究所林木育種センター東北育種場(岩手県滝沢村)が2011年5月に採種し、600本の苗木を育てていた。
「高田松原を守る会」のメンバー10人が、移植用の畑に約30センチの苗木を丁寧に植え付けた。松原とは別の松から育てた苗木約5000本も、学生ボランティアら45人が参加して移植した。高田松原では防潮堤が建設される予定。早ければ来年、数本でも苗木を現地に移し替えるという。
鈴木善久会長(68)は「元の場所に苗木を植え替え、故郷の景色を再びつくりたい。それまで苗木をきちんと管理していきたい」と話した。

 

http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130429t35004.htm