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おかえり、一本松 復元作業がほぼ完了 岩手・陸前高田 (河北新報)

2013-06-09 16:43:36

復元作業がほぼ終わり、再び姿を現した「奇跡の一本松」
東日本大震災の津波に耐え、復興の象徴となった岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の復元作業が8日ほぼ終わり、以前と同じ立ち姿が現れた。幹の周りに設けていた足場が取り除かれ、訪れた観光客らが津波被害のすさまじさと復興への思いを新たにした。

復元作業がほぼ終わり、再び姿を現した「奇跡の一本松」
復元作業がほぼ終わり、再び姿を現した「奇跡の一本松」




献花台の整備などを経て、市は7月3日に完成式典を開催。完成後1年間は、日没から午後9時までライトアップする予定だ。

 
 この日は作業員が約8時間かけ、クレーンや手作業で高さ20メートルに及んだ足場を解体。知人と訪れた群馬県高崎市の公務員、清水万喜子さん(25)は「初めて被災地を見て、胸が苦しくなった。この一本松をシンボルに少しでも早く復興が進んでほしい」と話した。

 
 一本松は津波に耐えたものの枯死し、全国からの寄付で復元を開始。当初は3月に作業を終える計画だったが、レプリカの枝葉を取り付ける角度が違っていることが分かり、5月下旬から作業をやり直していた。