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トルコ、数百人が広場で「沈黙の抗議」 それでも数十人が拘束(CNN)

2013-06-19 11:47:49

「頭を下げるな=屈しないぞ」。プラカードを手に沈黙する女性。後ろにアタチュルクの垂れ幕
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「頭を下げるな=屈しないぞ」。プラカードを手に沈黙する女性。後ろにアタチュルクの垂れ幕
「頭を下げるな=屈しないぞ」。プラカードを手に沈黙する女性。後ろにアタチュルクの垂れ幕


イスタンブール(CNN) 反政府デモ隊と警官隊が衝突を繰り返してきたトルコ・イスタンブール中心部のタクシム広場で18日、数百人の男女が無言で立ち続ける「無言の抗議」を展開した。参加者の一部は警察に拘束された。

無言の抗議は17日夜、パフォーマンス・アーティストのエルデム・ギュンドゥズ氏が始めた。広場内の文化センターに飾られたケマル・アタチュルク初代大統領の肖像に向き合い、5時間にわたって立ち続け、「スタンディング・マン(Standing Man)」との愛称で人々の間に広まった。http://www.cnn.co.jp/video/11176.html

18日には同氏をまねて立つ人が次々と現れた。手をつないで連帯を示すグループや、参加者の顔に日焼け止めを塗って励ます支持者らの姿もみられた。「どちらかの味方としてではなく、平和のために参加した」との声が多かった。

警察が拘束した中にギュンドゥズ氏が入っていたかどうかは明らかでない。連行された参加者の1人(45)は「あらゆる暴力に抗議するために立った」「黙って立っているだけで拘束するなんてばかげている」と話した。約20人が同じバスに乗せられたが、ギュンドゥズ氏の姿はなかったという。

公園整備計画への反対運動から始まったデモはエルドアン首相への退陣要求に発展し、催涙ガスなどで鎮圧を図る警官隊との激しい衝突が報じられてきた。首相は18日、与党・公正発展党の会合で、国民の民主的権利を制限するつもりはないと強調。「抗議運動をしたいならすればいい。ただし法の範囲内でやってほしい」と話した。

首相はまた、外国メディアが事実をねじ曲げ、「暴力的なデモを罪のない環境保護運動であるかのように伝えている」と主張。警官隊は銃撃を受けても忍耐強く、実弾の使用を避けていると強調した。

一方、国連のピレイ人権高等弁務官は同日、「トルコの警官隊が平和的なデモ隊に過剰な武力を行使しているとの報告に懸念を抱いている」と述べた。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチも、警官隊が先週末、催涙ガスなどを使ってデモ隊を強制排除したのは過剰な対応だと非難し、政府側に自制を求めた。http://www.cnn.co.jp/video/11176.html

 http://www.cnn.co.jp/world/35033567.html