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世界文化遺産の富士山5合目まで 鉄道ルート開設構想 富士急社長が提唱(各紙)

2013-06-20 00:40:03

fujikyulogo_01
fujiyama300px-MtFuji_FujiCityfujikyulogo_01各紙の報道によると、富士急行の堀内光一郎社長が東日本旅客鉄道(JR東日本)の大月駅と河口湖駅を結ぶ富士急行線(総延長26.6キロ)を、富士山の5合目まで延伸する構想を明らかにした。21~23日に富士山が世界文化遺産に登録されることを受けて、観光用鉄道として建設を目指す構想だ。環境影響評価などのハードルもあるが、現行の自動車道路より排ガスが少ないなどの利点もある。


堀内社長の構想によると、現在、富士北麓にある富士急行線終点の河口湖駅か、その2つ手前の富士山駅付近から、現行の有料道路「富士スバルライン」の敷地などを通って、富士山5合目までを結ぶ約30キロの鉄道路線を新たに敷設する。鉄道の開設に伴い、現行の道路は廃棄する。スバルラインは急斜面だが、鉄道の場合、通常車両で運行が可能という。

「富士山鉄道(仮称)」が実現すると、海外からの観光客も、成田空港からJR線を使って乗り継げば、富士山の5合目まで直行できることになる。




 この構想に対して、山梨県の横内正明知事も、「道路よりも環境への負荷が少なく冬も5合目に行ける利点がある。長期戦略として検討の余地はある。道路にはこだわらない」と話している。