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「1票の格差」全国で提訴 参院47選挙区の無効請求(各紙)

2013-07-22 12:45:33

21日に実施された参院選の「1票の格差」をめぐる提訴のため、広島高裁に入る弁護士グループ=22日午前10時30分
21日に実施された参院選の「1票の格差」をめぐる提訴のため、広島高裁に入る弁護士グループ=22日午前10時30分
21日に実施された参院選の「1票の格差」をめぐる提訴のため、広島高裁に入る弁護士グループ=22日午前10時30分


各紙の報道によると、「1票の格差」が是正されないまま、今回の参院選挙も都道府県単位の区割りで実施されたことに対して、選挙結果は憲法違反に当たるとして、弁護士グループが22日、47都道府県の選挙区について、選挙無効を求める訴えを全国14の高裁・高裁支部に起こした。全選挙区を対象とした提訴は今回が初めて。

 訴訟グループは全国で二つに分かれる。升永英俊弁護士らのグループは全選挙区の無効を求めて提訴する。一方、山口邦明弁護士らのグループは、広島選挙区の無効を求めて広島高裁に提訴した。同グループは後日、東京高裁でも同様の訴訟を提起する予定という。

 投票日当日の有権者数によると、議員1人当たりの有権者数が最少の鳥取と最多の北海道の格差は4・77倍だった。2011年3月の最高裁判決は、2009年実施の総選挙の時点で、現行の選挙区の区割り制度は、合理性を有しておらず、憲法違反になているとの判断を示した。これを受けて、国会で選挙制度の改革が焦点となったが、各党の思惑が交錯し、2009年総選挙以来、違憲状態が解消されていないままだ。

今回の自民党圧勝の参院選挙も、そうした流れからいうと、「違憲選挙」であり、無効だというのが弁護士グル―プの主張である。確かに、その通り。