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菅官房長官 オリンピック総会への高円宮妃出席を「苦渋の決断」とした宮内庁長官を批判(各紙) オリンピック誘致に原発問題から目を遠ざける政治的意図があることは明瞭

2013-09-03 16:35:51

高円宮妃久子殿下
高円宮妃久子殿下
高円宮妃久子殿下


菅義偉官房長官は3日午前の記者会見で、2020年夏季五輪の開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会への高円宮妃久子さまの出席をめぐる風岡典之宮内庁長官が「苦渋の決断」と述べたことに対して「非常に違和感を感じる」と批判した。

 風岡長官は2日、オリンピック招致活動を政治的な活動とする立場から、皇室の出席を「苦渋の決断」と説明した。また長官は、「天皇、皇后両陛下も案じられていると推察した」と述べた。

 会見で菅氏は、官邸から文部科学省を通じて宮内庁側に久子さまのIOC総会出席を要請したことを明らかにした上で、「皇室の政治利用、官邸からの圧力であるという批判は当たらない」と強調した。

 しかし、オリンピックの誘致は、政権党にとって政権基盤の強化を内外にアピールするイベントであるのは、国際的な常識。またわが国にとっては、国民の不安が東電福島第一原発の事故処理が終わらず、汚染水漏れが海洋流出も止まらないなど、安倍政権の原子力行政の「失敗」への批判が高まっており、そうした中での、オリンピック誘致は、国民の目を原発行政の失敗からそらそうという、政治的意図があるとの見方が出ている。