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福岡・大牟田産米からカドミウム 三井金属鉱業工場が原因か 福岡県は汚染地域指定へ「米は流通せず」と言明(各紙)

2014-02-13 14:53:25

mitsuikougyou無題
mitsuikougyou無題福岡県は12日の福岡県議会農林水産委員会で、大牟田市の5地点で収穫した2013年産米から、食品衛生法に基づく国の安全基準(0.4ppm以下)を超える重金属のカドミウムを検出したと報告した。このため福岡県は同地域いったいを農用地土壌汚染対策地域に指定し対策を実施する方針という。

福岡県によると、大牟田市昭和開の現場付近では大正初期から、三井金属鉱業三池精錬所が亜鉛精錬工場を操業していた。同工場は昭和50年代まで操業した後、精錬事業は停止していたという。その後、工場の煙や排水が汚染原因となって、2009年にも国の安全基準を超えるカドミウム米が検出されている。当時は、3箇所から0.57~0,65ppmのカドミウムを検出されたと報道されている。

 

今回の調査は地元の要望を受けて福岡県が昨年9~10月に実施。その結果、同地区の25地点中5地点で0.4ppmを超え、最大11.16ppmのカドミウムを検出した。今回の基準超過の汚染米は運営会社が買い取って処分する方針という。また同地区を含む昭和開北部第二地区(約32ヘクタール)を農用地土壌汚染対策地域に指定、堆肥の散布や盛り土などの汚染浄化対策を実施する方針。

残る20地点で収穫されたコメは、再度検査して国の基準を超えなければ市場に出荷される予定。県の安全・地産地消課は「基準を上回るコメが流通することはない」としている。

同地区周辺では1973年以降、カドミウム検出で農用地土壌汚染対策地域に指定された土地が5カ所ある。

三井金属鉱業は富山県神岡工業所の廃棄物・排水処理でカドミウム中毒症のイタイイタイ病を引き起こしている。

 

参考記事:http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_sougou/article/69339