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長崎で被爆のオランダ人元捕虜 慰謝料求め国提訴へ(西日本新聞)米国も被告に
2014-04-20 15:19:11
太平洋戦争で日本軍の捕虜になり、長崎市の福岡俘虜(ふりょ)収容所第14分所で被爆したオランダ人のウィリー・ブッヘルさん(93)が、国外居住を理由に被爆者援護措置を長く受けられず、精神的苦痛を受けたとして、国に慰謝料を求める訴訟を長崎地裁に起こす。代理人が19日に明らかにした。
ブッヘルさんは3月、市民団体の支援を受けて被爆者健康手帳を取得した。今月18日から長崎市に滞在しており、訴訟について「無視された時期が長かったので、被爆者として認識してほしい」と語った。
代理人弁護士によると、同じ収容所で被爆した別のオランダ人男性とともに、この夏に提訴する。元捕虜が同種の訴訟を起こすのは珍しいという。
旧厚生省通達は、在外被爆者は被爆者援護法に基づく手当受給権を失うとしていたが、違法判決が2007年に確定。国は裁判所で訴えの事実が認定されれば100万円の慰謝料を支払っている。
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/nagasaki/article/83269