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「自衛隊に入ろう♪」 集団自衛権閣議決定の日 全国の高校生らに自衛隊から勧誘の手紙(東京) 今、唄っているのは高田渡ではなく、安倍首相?

2014-07-06 00:33:52

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大阪府高石市の高校3年生の自宅に届いた自衛隊の採用案内
大阪府高石市の高校3年生の自宅に届いた自衛隊の採用案内


集団的自衛権の行使容認が閣議決定された一日以降、自衛隊の採用説明会の案内が全国の高校三年生の自宅に届き始めている。毎年行っている採用活動の一つだが、インターネット上では「自衛隊になれと。嫌です」「タイムリーすぎ」など高校生のつぶやきが相次ぎ、話題となっている。

大半が冗談交じりとはいえ、憲法解釈の変更で、戦争が非現実なものではなくなったという意識の変化もあるようだ。


 「なんでこんなんが来たんやろう」。大阪府高石市の高校三年生の男子(17)は、自分あての封書を親から渡され、首をひねった。差出人は地元の自衛隊。中には採用案内のパンフレットが入っていた。




 卒業後は進学が希望。封書を見た時、「集団的自衛権とかよく分からんけど、憲法が変わったら自衛隊に入らないかんのかと不安に思った」と話した。




 東京都三鷹市の男子(18)は「集団的自衛権が可決されて、自衛隊で人が減るから手紙が来たんだ」と動揺した。自宅に送られてくるのも気味悪かった。「戦争を狙うビジョンがあるような気がして、今の政権のうちは怖い」と話す。




 金沢市の男子(17)は母親に「タイミング的に怖くてワロた(笑った)」と冗談で話した。ただ「応募する人が少ないということは前々から言われているので、自衛隊としては普通の活動なのでは」と冷静に受け止めている。




 封書は各地で届き、ネットへの投稿も相次いだ。「戦争いかないかんなら自衛隊なりたくない」「徴兵制かと思った」などの声もある。




 防衛省の広報担当者によると採用案内の文書は毎年、全国の高校三年生らに送付しているという。「一日に始めたのは、文部科学省と厚生労働省連名の就職の文書案内についての通知に従った。集団的自衛権の問題とは関係ありません」と話している。 (加藤裕治、安藤恭子)

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014070402000110.html