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京都市、無許可改造店舗を景観保護のため原状回復の行政代執行(毎日) ついでに京都タワーとJR京都駅も撤去してよ

2014-12-10 13:11:44

窓(左)に板を打ちつけてふさぐ京都市職員ら。中央奥は八坂の塔=京都市東山区で2014年12月10日午前10時11分、森園道子撮影
窓(左)に板を打ちつけてふさぐ京都市職員ら。中央奥は八坂の塔=京都市東山区で2014年12月10日午前10時11分、森園道子撮影
窓(左)に板を打ちつけてふさぐ京都市職員ら。中央奥は八坂の塔=京都市東山区で2014年12月10日午前10時11分、森園道子撮影


京都市は10日、国の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に指定されている東山区の産寧坂さんねいざか)地区で、条例に違反して無許可で建物の外観を変更し、是正指導に従わなかったとして、針金細工販売店を経営するチリ人の男性(51)=南区在住=に対し、外観を原状回復する行政代執行に踏み切った。

市によると、景観保護を理由にした伝建地区での行政代執行は全国初という。

 

問題とされているのは、昭和初期の建物で木造2階建て(延べ約88平方メートル)。市によると、男性は賃借する店舗の大きい窓(縦約1.2メートル、横約1.6メートル)の外側を覆う板を取り除き、店内での作業を外から見られるようにした。また、外壁にも長さ約4.8メートルの木製カウンターを取りつけた。

 

これを確認した市は昨年7月以降、繰り返し男性を指導し、今年6月に是正措置を命令。8月には外観を戻すよう戒告していた。

 

産寧坂伝建地区は、清水寺や高台寺などを巡る道沿いに築かれた町並みで、国内外から多くの観光客が集まる。

この日は午前10時に現地で市職員が行政代執行文を読み上げ、窓を大きな板で覆い固定。男性は「店の作業を見てもらうことは、京都の魅力にもなる。(今回の措置は)残念だ」と話している。【野宮珠里】

 

http://mainichi.jp/select/news/20141210k0000e040178000c.html