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安部首相が国会で「日教組！日教組！」とヤジを飛ばし、ネット上で失望の声が広がっています。詳細は以下から。

2月19日の衆議院予算委員会において、民主党の玉木雄一郎議員が質問に立った際、安部首相が自らヤジを飛ばしたことが大きく話題となり、「この人本当に大丈夫なのか？」「首相がこんなヤジ飛ばすのはさすがに洒落にならない」と不安と失望の声が広がっています。

 

ヤジが飛んだのは玉木議員の質問が西川農相への献金疑惑の追求に対して。

 

精糖工業会と精糖工業会館に関する献金について質問をしている最中に安部首相がヤジを飛ばし始めます。

 

安倍首相「日教組！日教組！」


玉木議員「総理、ヤジを飛ばさないでください。今私話してますから、総理。ヤジを飛ばさないでください総理。これ真面目な話ですよ。政治に対する信頼をどう確保するかの話をしているんですよ。」


大島理森予算委員長「総理もちょっと静かに」


安部「日教組！」


玉木「日教組のことなんか私話してないじゃないですか！」


大島「ヤジ同士のやりとりしないで」


安倍「（聞き取れないヤジ）」


玉木「総理、ちょっと興奮しないでください」

 

以下の動画では20:55頃から問題のやり取りを見ることができます。

【西川農相の献金問題】玉木雄一郎（民主党）【衆議院 国会中継】予算委員会 平成27年2月19日 – YouTube


安部首相が「日教組！」とヤジを飛ばしている瞬間の動画です。

20150219 日教組 – YouTube

 

一国の首相がヤジを飛ばしている時点でにわかには信じがたいのですが、質問内容にも全く関係のない「日教組！」というヤジ。当の玉木議員から「これ真面目な話ですよ」と叱られた上に同じ自民党の大島予算委員長からまでも「総理もちょっと静かに」とたしなめられてしまいます。

 

この体たらくっぷりにネット上では「これが日本の国会なのか」「小学生かよ…」と炎上というよりはむしろ失望と落胆の声が溢れています。

 

ではなぜここで「日教組！」というヤジが飛んだのでしょうか。以前から一部のまとめブログや愛国者を自認するネットユーザーの間では日教組が「サヨク的」で「自虐史観を広める」悪者として扱われてきました。安部首相は「日教組！」とヤジることによってそうした人々と共通の思考を持っていることを図らずしも明らかにしてしまったと言えます。

 

まとめ内部の情報の信憑性は保証しませんが、ネット上では主に以下のように主張されています。デマが混在していますので閲覧の際はご注意ください。

 

なんで『日教組』って叩かれているの？？ – NAVER まとめ

ネトウヨな人の日教組批判のまとめ！ – NAVER まとめ

 

ネット上ではそうした事情を明に暗に指摘する声も少なくありませんし、それ以上にあまりに脈絡がなく、意味不明過ぎるとする意見も多数。

 

しかし、玉木雄一郎議員は大蔵省に入省以後、官僚としての豊富なキャリアを経た後に2009年から民主党から立候補して衆議院議員に初当選しており、日教組とは関係がありません。政策や主張にしても、改憲賛成派であり、集団的自衛権や原発の再稼働にも賛成など、民主党の中でも自民党の考え方に近く、日教組的と言われるようなな考え方とは最も遠い議員であると言えます。ではなぜ安部首相はそんな玉木議員に「日教組！」とヤジを飛ばしたのでしょうか。

 

実は安部首相は2012年にはテレビ番組で民主党の支持団体でもある日教組に対して「今でも恐らく、学校をサボって民主党議員のポスターを張っているのは日教組の先生だと思う」などと述べ、さらに当時の輿石東民主党幹事長には「幹事長が日本の教育をゆがめてきた日教組のドンだ。民主党の本質がそこにある」などと日教組と民主党を絡めて批判しています。

 

安倍氏、日教組を批判 – 政治ニュース nikkansports.com

 

こうした繋がりから「民主党＝日教組」のような図式がいつしか安部首相の頭の中にできてしまい、今回のヤジに繋がったと見る向きもありますが、仮にそうだとしたら幼稚にも程があると言わざるを得ません。なお、安部首相には昨年10月に民主党の枝の幹事長に向かって

 

「殺人や強盗や窃盗や盗聴を行った革マル派活動家が影響力を行使し得るJR総連から、枝野議員は約800万円、献金を受けていた。殺人を行っている団体でありますから、ゆゆしき問題ではないですか」

“民主党＝革マル”の陰謀論を叫んで大恥！ 安倍首相は公安に洗脳されている! ｜LITERA／リテラ　本と雑誌の知を再発見より引用

 

などと、あやふやな根拠で民主党と革マルを結びつけようとする発言をしていたという前科もあります。この際も結局民主党と革マルの繋がりは全く出てこないままに終わっています。

このような無意味なヤジが思わず口をついて出てしまっていることから首相の心身の健康状態への疑問の声も上がっていますが、果たして今後も首相の重責を担い続けることができるのか、大きな疑問符がつきます。

 

http://buzzap.jp/news/20150219-abe-nikkyoso/