HOME |日野原重明さん「安保法に絶対反対」「憲法も変えるな」 104歳の誕生日を控え、記者会見(各紙) |

日野原重明さん「安保法に絶対反対」「憲法も変えるな」 104歳の誕生日を控え、記者会見(各紙)

2015-09-25 23:57:13

hinoharaキャプチャ

各紙の報道によると、聖路加国際病院(東京都中央区)名誉院長の日野原重明さんは25日、10月に104歳の誕生日を迎えるのを前に同病院で記者会見した。その中で、安全保障関連法に言及、「私は絶対反対です」と断言した。今の憲法を変えるべきではないとの考えも示した。

 

 日野原さんは日中問題にも言及、「中国の脅威」論が一部で指摘される点に絡めて、「聖書は、殴られても殴り返すな、と教えている。日本国憲法の精神は、聖書の精神に非常に似ているところがあります」と指摘した。

 

 さらに、「強力な武器を、より強力な武器でたたこうとすると悪循環になる。結論が出なくても、話し合いを続けることが必要」と述べ、武力を行使しない「非戦」の立場を貫くべきだとの考えを明らかにした。

 

 国会で成立した安保法制で、自民党と公明党は国民の安全性が向上する、と公言している。だが、日野原さんは軍事力増強が果てしない軍拡の悪循環を招き、危機を増幅するだけでなく、経済的にも国民が疲弊する事態に至ることを、歴史を学ぶ者として、冷静に語った。

 

 日野原さんは山口県出身で、父はキリスト教牧師、本人もプロテスタントの日本基督教団所属のキリスト教徒。日本で最初に人間ドックを開設するなど、早くから予防医学の重要性を説いてきたほか、終末期医療の普及にも尽くしてきた。

http://www.47news.jp/movie/general_national/post_12882/