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ヒラリー・クリントン氏 中国の習近平主席を「恥知らず」と批判。国連では女性の権利擁護の会合を開き、国内では女性の人権無視を継続、と(各紙)

2015-10-01 14:23:00

hirallyキャプチャ

各紙の報道によると、2016年米大統領選挙の民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官は、「ツイッター」で、中国の習近平国家主席が国連と共催で女性の地位向上に関する会合を開いたことに対し、「国連では女性の権利の会合を開き、(自国では)女性の権利を主張する人たちを迫害するのか? 恥知らずだ」と批判した。

 

 

Xi hosting a meeting on women’s rights at the UN while persecuting feminists? Shameless.

 習氏が国連と共催した会合は、北京で1995年に開いた第4回世界女性会議から20年を記念して開かれた。当時、同会議に米大統領夫人として参加したクリントン氏は「人権とは女性の権利」と発言し、今も語り草となっている。

 

 

 当時も今も、中国の人権無視の状況は、国際的に問題視され続けている。今年の3月には、中国婦女権利行動組のメンバーの女性活動家5人が、国際女性デーに合わせて、女性に対するセクハラに反対するキャンペーンの企画したとして、逮捕・拘束された。約一ヵ月後に釈放されたが、中国の人権無視の象徴的出来事の一つとされている。

 

 今回のクリントン氏のツイッターメッセージは、「20年経っても変わらない中国」に対して、女性の権利の擁護者としての自らの言葉をアピールした形だ。またクリントン氏のツイートには、米政府が行っている各国の女性政治囚20人の解放を求めるキャンペーンの名称なども発信している。この中には中国人3人も含まれている。

 

 習主席は27日に開いた会合で、「すべての中国の女性は、人生で成功し夢を実現させる機会を持っている」などと演説した。また、女性支援のため、国連の女性政策を担当する「UNウィメン」に中国が1000万㌦の寄付をしたことを明らかにした。非を認め、改善の行動をするのではなく、何事もカネで済ませようとする姿勢は、日ごろは習氏と仲の良くないどこかの国の首相とも似ているようだ。