HOME |09年の石油流出事故にBPの過失なし=米連邦地裁(Reuters) |

09年の石油流出事故にBPの過失なし=米連邦地裁(Reuters)

2011-12-30 15:15:54

中国のBP石化工場のロゴ(2011年11月11日、中国広東省珠海)
【シアトル27日ロイター時事】米アラスカ地区連邦地方裁判所は27日、2009年に起きた英石油会社BPの石油パイプライン流出事故について、同社に刑事上の過失はなかったとの判断を示した。連邦検察は、07年の同社のパイプライン流出事故に伴う執行

中国のBP石化工場のロゴ(2011年11月11日、中国広東省珠海)


猶予の条件が09年の事故発生で失われたとして、同社に罰を与えるよう裁判所に求めていた。

 同地裁の判断は、昨年のメキシコ湾でのリグ(石油生産基地)爆発と石油流出で悪化した企業イメージを修復しようとしているBPにとって勝利となった。

 検察側は1カ月前の同地裁審理で、07年の事故のあとの和解合意で導入された刑事上の執行猶予は、同じパターンの不注意な管理が続けられたことで取り消されるべきだと訴えていた。検察は、この不注意な管理が09年の新たな事故を引き起こしたとしている。これに対して地裁判事は、09年の事故では刑事上の過失は認められないと述べた。

 ただし同判事は、BPは今後流出事故を防がなければならないとし、「同様の事故が起きれば、当裁判所は全体をこれまでとは違ったように見ることになる」と警告した。同判事は「二度と事故が起きないようにするのがBPの責務だ」と強調した。

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPjiji2011122800301