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東京電力は、別のNGO主催の「世界最悪企業賞」に選ばれていた!(FGW)

2012-01-31 16:03:54

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スイスのPublic eye awardによる「世界最悪企業2012年」のオンライン投票で、日本から推薦されていた東京電力は、惜しくも第二位だったが、実は昨年11月にドイツの人権団体による選考で、最悪企業を意味する「Black Planet Award2011」を受賞していたことがわかった。受賞対象は、東京電力の会長、勝俣恒久氏、同社長の清水正孝氏(当時)とその他の役員、さらには同社の主要株主も対象となっている。



賞を送ったのは、ドイツで世界の人権保護活動を展開しているEtheconという財団だ。2006年以来、毎年、人権活動に貢献した人に贈る「Blue Planet Award」と、反対にネガティブな影響を与えた人を選ぶ「Black Planet Award」を選出している。2011年の「Blue賞」は、米国の政治活動家のAngela Davisに与えられ、「Black」が東京電力の経営トップと大株主に与えられたわけだ。

Etheconは東電を「最悪企業」として選出した理由については、「利益最大化のために、安全性や社会正義を犠牲にした。人類史上最大の産業起因による「人類破滅’Human Catastrope)」に対して重大な責任を負う」としている。これはFGWが、Public eye Awardに東電を推薦した理由と一緒である。

さらに東電の福島発電所の事故に至る情報、あるいは事故発生後の情報の隠蔽やカバーアップについても指摘し、政府や特定の政治家たちと陰謀をめぐらすのが東電の常とう手段である、と批判している。同賞の授与式は、2011年11月19日にドイツのベルリンで開かれたが、もちろん招待された東電の関係者は全員、出席しなかったという。

同賞の対象は、東電の経営陣だけでなく、東電の株主も対象としている。株主としてのガバナンス機能の欠如が問われた形だ。2011年3月末の東電株主は、投資ファンドの受け皿となっている信託銀行以外では、第一生命保険(所有比率3.42%)、日本生命保険(3.29%),東京都(2.66%)、三井住友銀行(2.24%)の順。

 

http://www.ethecon.org/en/1383