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ローソン、コンビニ初のCLT活用の店舗オープン。群馬館林市で。国産杉を使って省エネ・省CO2化促進。「自然に優しいコンビニ」アピール(RIEF) 

2018-01-21 14:07:08

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 コンビニエンスストアのローソンが19日、群馬県館林市に、断熱性の高い国産杉のCLT(直交集成板)を店舗の構造や内装に使った木造の環境配慮型店舗をオープンした。CLTを使ったコンビニは初めての登場。国産材の活用促進と省エネ、賞CO2化を同時に実現し、「自然に優しいコンビニ」をアピールする。

 

 CLT(Cross Laminated Timber:直交集成板)は、厚みのある木板を木目が直交するように複数層重ね、接着剤で張り合わせた木質建築材料のこと。強度が高く、断熱性に優れ、建築物の省エネ・省CO2化や、新たな木材需要の創出が期待されている。ローソンは、今回のCLT店舗での実証実験を踏まえて、今後、他の店舗においてもCLT活用を検討していくとしている。

 

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 CLTを使った館林市の店舗では、CLTで建物の断熱性能の向上と空調設備の負担軽減のほか、最新の省エネ施策や太陽光発電設備の導入による創エネ施策等も組み合わせることで、外部から調達する電力量を2016年度の標準的な店舗対比で約6割削減できるという。

 

CLT材と、それを使った内装
       CLT材と、それを使った内装

 

 また同店では、店舗の構造や内装に、国産杉を使ったCLTのほか、国産木材を使用(約62㎥/店)、店舗建設時のCO2排出量は、標準店対比で約1.9㌧-CO2/店を削減できるという。

 

 このほか、設備にIoTを導入、電力ピーク時の節電制御・需給調整を高めている。店内の要冷ケースやエアコン、LED照明、蓄電池、ウルトラエコアイス(要冷機器の蓄熱槽)などをIoTで自動節電制御する。ウルトラエコアイスは、夜間に蓄熱した冷熱を冷蔵ケースの冷却に使用し、畜エネ・創エネを実現できるもので、コンビニへの導入は初めてという。

 

 ローソンは2008年から、環境配慮型の店舗の導入に力を入れている。これまでも、LED照明、CO2冷媒冷凍冷蔵機、太陽光発電設備等の導入を広げている。

 

http://www.lawson.co.jp/company/news/detail/1320584_2504.html