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中国広東省の鉛汚染、子ども160人に健康被害＝報道(reuters)

2012-03-06 11:43:24

［北京　４日　ロイター］　中国国営の新華社通信は４日、広東省仁化県で血液サンプルを検査した住民５３１人のうち、子ども１６０人に鉛汚染による健康被害が出ていると伝えた。

報道によると、鉛に汚染された空気や食べ物の影響で、子どもの血液に含まれる鉛の濃度が高いことがわかった。仁化県は、工場による汚染だけではなく、鉛亜鉛鉱床地帯があるため、土壌の鉛含有率が高いという。

鉛は子どもの学習や行動に影響を与える可能性があるとされているほか、体内に蓄積されると神経や生殖機能や腎臓を損ない、高血圧や貧血も引き起こす。

鉛汚染は中国国内で問題となっており、過去には健康を害した子どもの親から抗議活動が行われたこともある。このため、政府は鉛汚染の撲滅を宣言。業界団体は昨年５月、鉛蓄電池の工場の４分の３については、今後２─３年に閉鎖できるとの見方を示していた。

http://jp.reuters.com/article/jpnewEnv/idJPTYE82402T20120305