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飛騨高山の綿棒メーカー「平和メディク」が、紙製ストロー開発。6時間、飲み物に浸しても大丈夫。一本6円前後と「低価格化」にも挑戦(RIEF)

2018-12-21 08:05:45

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  耐水性のある紙製ストローを岐阜県高山市の綿棒メーカー「平和メディク」社が開発、今月から販売し始めた。使い捨てプラスチックストローに代わる「優しく、衛生的な日本伝統の紙ストロー」として、早くも人気を集めている。

 

 平和メディク社は、いろんな種類の綿棒を開発している。綿棒の秘訣は、製品の「軸作り」。その技術を生かしてストローを仕上げた。開発した「ペーパーストロー」は直径6mm、長さ21cm。まず、紙をらせん状に巻いて筒状にする。次に、防水性のある紙を重ね、その上からさらに紙を巻くという3層構造になっている。

 

 通常、紙製ストローは水に弱い。紙だから。国内で販売されている製品の中には使用後、20分ほどで使えなくなるものもあるという。平和メディクの新ストローは飲み物に6時間浸したままにしておいても、曲がらないという耐久性・耐水性が魅力だ。

 

 価格は1本当たり6円で、使い捨てプラスチック製ストローが2円前後であると比べると、3倍割高にはなる。しかし、他の国産紙ストローよりは価格は低くなっており、環境を重視するレストランや、喫茶店などでの使用を期待している。

 

 ストローの耐久力・耐水力向上の秘密は、綿棒専業メーカーとして、培ってきた綿棒の軸を紙で作成する技術が生み出す。同社は、大手菓子メーカー不二家の人気商品、キャンディーの棒も作っている。単に強度が高いだけでなく、食品用の紙材を扱う安全性の高さも売り物だ。今年6月から開発を進めていた。

 

 ストローの開発を担当してきた同社の中川信彦常務は「環境に配慮しつつ手ごろな価格を実現できた。紙製ストローの需要が高まる中、求められる安全性で優位に立ち、シェアを高めたい」と話している。

 

http://www.heiwamedic.com/company/topics.html