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インドネシアも廃プラ輸入禁止へ。昨年初めの中国の禁輸で、日本を含む先進国からASEAN諸国に殺到。「国内のゴミ問題koをあるのに、どうして他国のゴミを輸入できるのか」と批判(各紙)

2019-06-26 07:00:53

jyokoキャプチャ

 

  各紙の報道によると、インドネシアのジョコ大統領は、廃プラスチック問題で先進国から「再生資源廃棄物」と偽って、粗悪な廃プラが輸入される事態を解消するため、環境・林業相に輸入規制のための省令策定を指示したことを明らかにした。廃棄物輸入を禁止するのは中国に次ぐ措置となる。

 

 朝日新聞との会見で明らかにした。同大統領は輸入禁止の省令は「一両日でできる」とも述べた。大統領は「(インドネシアは)国内のごみ処理も不十分なのに、どうして他国のごみまで輸入できるのか」と述べた。

 

 中国が2018年年初に資源ごみの輸入を禁じて以来、先進国の廃棄物処理業者は東南アジア諸国へのごみ輸出に切り替えてきた。しかし、それらの中には資源回収が可能なものだけではなく、使用済紙おむつや廃プラなど、回収が難しいものが混在したものも少なくない。

 

 実際に、今月に入って、インドネシアの環境森林省は、米国から輸入した資源回収ごみが、おむつや廃プラスチックなどだったとして、ごみの入ったコンテナ5個を、米国に返送したと公表した。

 

 輸入規制の緩いインドネシアでのごみ輸入は、昨年は前年比で141%と4割増となった。同国へのゴミの輸出元の多くは欧米や日本など先進国のリサイクル業者。

 

 日本の財務省貿易統計では、昨年の日本からの廃プラの輸出先の1位はマレーシアの22万400㌧、2位がタイの18万7800㌧、インドネシアは9位の2万400㌧だった。ジョコ氏は「ごみ処理もリサイクルも自分たち(先進国)ですべきだ」「他の国をごみ捨て場にすべきではない」と注文を付けた。

 

 東南アジア諸国連合(ASEAN)は今月22日に開いたASEAN首脳会議で、海洋ごみ削減に取り組むことをうたった「バンコク宣言」を採択している。今月末に大阪で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議の主要テーマの一つも廃プラ問題だ。

 

 G20にはインドネシアの代表としてジョコ氏も参加する予定で、ASEAN地域を代表してこの問題を取り上げ、先進国の厳格な対応を求める可能性もある。

 

https://digital.asahi.com/articles/ASM6T4TBYM6TUHBI024.html