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ブラジル・アマゾンの森林火災、デカプリオさんなど各国著名人も危機感を高める。2700km離れたサンパウロの街も煙と灰で日中でも夜のように。ケタ違いの環境破壊が進行中(RIEF)

2019-08-26 08:00:14

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 ブラジルのアマゾン森林火災の増大に対して国際的な批判が高まっている。俳優のレオナルド・デカプリオさんやマドンナさん、ブラジル出身のスーパーモデル、ジゼル・ブンチェンさんらが相次いでツィッターやインスタグラムで、ブラジル政府の「無策」と、メディアの対応の遅さを批判するメッセージを発信、各国のブラジル大使館には抗議する市民が集まった。

 

 環境保護活動でも知られ、3400万人のフォロワーを抱えるデカプリオさん。インスタグラムで森林火災の写真とともに、「アマゾンは、地球でもっとも広大な熱帯雨林地帯で、地球の酸素の20%を生み出す『世界の肺』なのに、16日間も連続で燃えている。メディアの報道もほとんどない!」と危機感を募らせる投稿をした。

 

デカプリオさんがインスタグラムに投降した火災の状況
デカプリオさんがインスタグラムに投稿した火災の状況

 

 ブラジル出身のスーパーモデルで、環境保護活動でも「戦士」と名指しされるジゼル・ブンチェンさんは環境NGOのグリーンピースの保護活動への支援をツィッターで訴えた。「アマゾンを守れ、森林の保護者たちとともに立ち上がれ!。原住民の土地と伝統的なコミュニティを守る請願に署名しよう!」。

 

 米歌手のアリアナ・グランテさん、マドンナさん、ジェニファー・ロペスさん、サッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドさん、 米女優のダリル・ハンナさん、ケンダル・ジェンナーさん、レスリー・アン・ブラントさんらも、SNS等でアマゾン火災への危機感を訴えた。

 

 マドンナさんは、ブラジルのボルサナロ大統領を名指しして、「大統領、あなたの政策を変えて、ブラジルだけでなく、地球全体を救って!。アマゾンを守ることよりも重要な経済的発展はない」と強調した。

 

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 ブラントさんはツィッターで「フランスのノートルダム寺院の火災救済には短時間で数百万㌦のお金が集まったのに、アマゾンの森林を火災から守り、われわれ自身と、われわれの地球を守るためには何も為されないのか?メディアはどこに行った!」と怒りのメッセージを発信した。

 

 森林火災で広がった煙と灰は、2700km以上も離れたサンパウロ市の上空にも広がり、20日の昼前には、街中が暗く覆われた画像がアップされた。

 

 EUの観測衛星コペルニクスの画像によると、アマゾンの火災から広がった煙は、ブラジルの大西洋に面した東海岸に達し、同国のほぼ半分を覆っているという。さらに隣国のペルーやボリビア、パラグアイにも流れている。

 

昼前なのに、煙と灰に覆われ、夜のようになったサンパウロの街(20日)
昼前なのに、煙と灰に覆われ、夜のようなサンパウロの街(20日)

 

 ボルサナロ大統領が、この広大な火災の広がりに、十分な対応をしておらず、むしろアマゾン開発を奨励して、森林火災放置の元凶だとの声もあがっている。各国の駐ブラジル大使館には、先週末、市民団体や環境団体が抗議のために集まった。

 

 25日からパリで開いたG7サミットを主催するフランスのマクロン大統領は「これは(ブラジルの国内問題ではなく)国際的危機だ。われわれの『家』が燃えている」と指摘、サミット参加の各国首脳に対して、緊急行動を呼びかけた。