HOME8.温暖化・気候変動 |マドリードのCOP25会場周辺で、「温暖化対策を求める登校拒否(School Strike)」に約50万人参加。グレタさんは「ストライキの成果は何も起きていない。もっと行動を」と呼びかけ(RIEF) |

マドリードのCOP25会場周辺で、「温暖化対策を求める登校拒否(School Strike)」に約50万人参加。グレタさんは「ストライキの成果は何も起きていない。もっと行動を」と呼びかけ(RIEF)

2019-12-07 12:44:34

Greta66キャプチャ

 

  マドリードで開催中の国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)に参加しているスウェーデンの環境活動家グレタ・ツィーンベリさん(16)は6日、「COP25に集まった世界のリーダーたちが、気候危機の緊急性を踏まえて、温暖化対策で具体的に合意し、人々の気づきを高めることを期待している。なぜなら、今は、彼らがそうしているとは思えないから」と期待と懸念を表明した。

 

 6日は金曜日。グレタさんは恒例の「温暖化対策を求める登校拒否(School Strike)」を現地の若者たちと共有し、集会とデモ行進に参加した。集会の直前にCOP25に対する自分の思いを語った。

 

 「 子どもたちはストライキに参加してきた。だが、(その要求は)政府の行動に盛り込まれていない。私は環境活動家だが、もっと多くの活動家が必要だ」「ある人々は、変化を恐れている。彼らは私たちを黙らせようとする」と述べ、「動かない政治家たち」を「動かす」ための行動の加速を求めた。

 

 COP25の会場周辺で初めて開かれた「School Strike」には、グレタさんの学校ストに触発された若者組織「フライデーズ・フォー・フューチャー」のメンバーを中心に、主催者発表で約50万人が参加(政府調べ約1万5000人)した。

 

アマゾンの先住民の代表も、デモに参加
アマゾンの先住民の代表も、デモに参加

 

 しかし、グレタさんは冷静だ。「School Strikeはグローバルなうねりになった。しかし、これまで何も達成していない。なぜなら温室効果ガスの排出量は引き続き増加しているのだから」と、デモの盛り上がりが、各国政府の政策を動かすまでに至っていないことのもどかしさを語った。

 

 「子どもたちはStrikeを続けるだろう。だが、本当はそうしたくはないのだ。もし政府が明確な約束をし、積極的な行動をとってくれれば、子どもたちは喜んで学校に戻るだろう。子供が登校拒否を続けるということは、持続可能なことではない。権力を持つ人々の決断を期待しているのだ」とも語った。

 

 デモ行進は、COP25が開かれているマドリードのカンファレンスセンター前で、座り込みを展開。子どもや若者だけでなく、彼らの両親たちも、赤ちゃんも参加した。

 

 COP25の交渉促進を求める「Strike」への連帯の渦は、世界中でも起きた。米国では女優のヘンリー・フォンダさんが仲間たちとデモ行進、ベルリンでも、モスクワでも、アフリカでも、中東でも、東京でも――。

 

https://www.theguardian.com/environment/2019/dec/06/greta-thunberg-says-school-strikes-have-achieved-nothing