ロシア軍が占拠しているチェルノブイリ原発周辺で、東京ドーム2200個分に相当する1万ha以上の森林火災。大気中に放射性物質拡散。欧州諸国等への飛散の可能性も(RIEF)
2022-03-28 12:47:08
発生した火災は強風と乾燥した空気により燃え広がっているが、ロシア軍が原発を含めて周辺地域を占拠していることから、現地の消防等が火災を鎮火する行動をとれなくなっているという。
デニソワ氏は、森林火災の広がりによって、大気中に舞い上がった放射性物質が周辺の他国にも拡散する可能性を指摘している。1986年に発生した同原発の爆発事故は当初、当時のソ連がひた隠しにしていたが、原発から大気中に拡散した放射性物質が欧州諸国に飛散し、スウェーデンで確認されたことから発覚した経緯がある。
ウクライナ側は国際原子力機関(IAEA)に対し、「全世界に取り返しのつかない結果となることを防ぐため、専門家の派遣と消火用装備の提供を求める」としている。また、国際人権団体にロシア軍に危険地域から撤退するよう圧力を強めるよう求めている。