HOME |国際熱核融合実験炉(ITER)。2025年の稼働予定を34年までに延期。設備の不具合とコロナ禍による品質管理の遅れ等が影響。コストアップで総事業費250億ユーロ(4兆円強)に拡大(RIEF) |
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写真は、フランスのカダラッシュ=マルセイユの北西約70km=にあるITERの建設サイト)

 

   各国の国際協力で現在、フランスで建設中の国際熱核融合実験炉(ITER)は3日、当初、2025年に予定していた「最初のプラズマ電流」の発生が2025年から大幅に遅れ、2034年までにずれると公表した。ITERは同日に開いた会見で、「新型コロナ感染症の流行の影響等で、サプライチェーンと品質管理の遅れにつながった。(延期は)目的達成のための正しい判断だと考えている」等と説明した。稼働延期によって総事業費は250億ユーロ(4兆3000億円)近くに達するという。

 

 ITER稼働の延期は、同日記者会見を開いたITER機構の事務局長のピエルト・バラバス(P……

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