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竹田五輪招致委員会理事長の「東京は福島とは離れている。東京は安全」発言に、福島県民が反発。「東京が安全ならいいのか」(各紙)

2013-09-06 20:58:05

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 takedaPN2012072701001403_-_-_CI00022020年夏季五輪開催を目指す東京招致委員会の竹田恆和理事長が、ブエノスアイレスで開いた記者会見で「東京は、福島とは離れている。東京は安全だ」と発言したことに対して、福島県民の間から反発の声があがっている。東電福島第1原発事故が一向に収束せず、日々、苦しんでいる福島の人にすれば、「(福島は危険だが)東京は安全だからいいのだ」と聞こえるためだ。

竹田理事長は、4日の会見で東電福島原発事故の影響について、「東京は水、食物、空気についても非常に安全なレベル。全く懸念はない」「福島とは250キロ離れている」と強調した。東京が放射能汚染の影響を受けていないことをアピールするためだが、「『東京は安全』と強調するのは『福島の現状はひどい』と認めるということ」と、福島市から東京都練馬区に自主避難している主婦(37)は憤る。

福島の人々にすれば、オリンピックどころではないのが実態で、東京の安全性を「福島とは違う」と強調することは、結果的に福島の人々を差別することになってしまう。このことに、竹田理事長委は全く配慮せず、東京開催を最優先した形になった。福島の人々だけでなく、海外からも、「2020年になっても、福島問題は容易に解決できそうもないのに、オリンピック誘致を最優先する日本政府は、国民の幸せを考えてないのでは」との声もあがっている。 

竹田氏は、旧皇族竹田宮恒徳王の三男。本人は元皇族ではない。日本オリンピック委員会(JOC)会長(8期)。国際オリンピック委員会委員。国際馬術連盟名誉副会長(終身)、日本馬術連盟副会長。ミュンヘンオリンピック・モントリオールオリンピック馬術日本代表。エルティーケーライゼビューロージャパンという旅行代理店を経営している。

 

http://www.joc.or.jp/about/president/