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「原発ゼロ」前に 「さようなら原発大集会」 9000人が再稼働反対集会(各紙)

2013-09-14 23:27:09

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genpatsuhantaiャプチャ関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町)が定期検査入りし、国内で稼働中の原発がなくなるのを前に、原発に反対する市民ら約9千人が14日、東京都江東区周辺で集会やデモ行進をし「再稼働反対」などと訴えた。

集会を開いたのは「さようなら原発」一千万署名市民の会で、「再稼働反対、9,14さようなら原発大集会」と題して、主催者発表で約9000人が集まった。

集会では作家の落合恵子さんがあいさつに立ち、東京電力福島第1原発事故の汚染水問題で安倍晋三首相が「状況はコントロールされている」と述べた発言を取り上げて、「汚染水は漏れ続けているのに管理できているといえるのか。再稼働は許さない」とアピールした。

ノーベル賞作家の大江健三郎さんも、「首相のうそが日本の評価にどう跳ね返るか、それを引き受けていくのも次の世代に生きる人間。それを考え続けないといけない」と述べ、「子どもらが安心して生きていける環境を残していこう」と語った。

ルポライターの鎌田慧さんは「十五日は原発がゼロになる記念すべき日。絶対にこれ以上、再稼働を認めないという決意の日だ」と呼びかけた。

福島市から東京都内に自主避難している女性は「事故で福島の友人らとの絆を壊された。福島市渡利地区では今も除染を繰り返している」と一向に収束しない政府の事故処理の遅さに怒りをにじませた。

また福井の大飯原発に反対する市民団体のメンバーは「大飯は停止するが、原発直下に活断層があるかないかで専門家たちが議論している。市民の一部は、どちらが正しいか悩んでいる。もし大地震があれば大変な事故が起きるとの前提で再稼働を阻止したい」と訴えた。

参加者らは集会後、浅草方面と錦糸町方面の二手に分かれてデモ行進した。