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福島第一原発 臨海近くの観測井戸 最高濃度のストロンチウム検出のまま年を越す(FGW)

2014-01-01 00:24:43

福島原発敷地内にある汚染水観測井戸
青い部分がストロンチウム等のベータ値
青い部分がストロンチウム等のベータ値


東京電力が31日発表したデータによると、福島第一原発の1号機と2号機の間の港湾に近接した観測井戸から高濃度のストロンチウム90などのベータ値が検出され続けているが、30日の測定結果でも、これまでの最高値と同じ210万ベクレルの高レベルを検出した。事故時に周辺にまき散らされたセシウム等は除染等で徐々に減少しているが、肝心の破損した原子炉からの汚染水の直接漏えいは止まらないまま、年を越したとみられる。

ストロンチウム等が連続して高濃度検出検出されているのはNo-16の観測井戸。26日の計測で、過去最高の1㍑当たり210万ベクレルの水準をつけ、30日の計測でも同じレベルが続いていることがわかった。同井戸は2号機の東側で、2011年の事故直後に極めて高濃度の汚染水が漏れたトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)の近くにある。護岸から約40メートルの場所にある。海洋への流出も続いているとみられる。

福島原発敷地内にある汚染水観測井戸
福島原発敷地内にある汚染水観測井戸


ストロンチウム90は、半減期が28.8年。体内に入ると、骨の中のカルシウムと置き換わり、長期間にわたって蓄積し、放射線を出し続ける。このため大変危険な核種とされている。ただ、本来はセシウムに比べると、]原発事故で放出される量は少ないとされている。

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2013/images/2tb-east_13123101-j.pdf