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除染作業で出た除去草木を民家の井戸内に落下 井戸も破損 業者報告せず 一時帰宅の住民が発見(各紙) ずさん除染

2014-01-09 13:26:52

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手抜き、乱雑処理が起きがちな除染作業(本写真は記事とは直接関係はありません)各紙の報道によると、福島県川俣町山木屋地区で実施した国直轄除染作業で、除染作業員が民家の井戸を重機で破損、井戸の中に除染で出た放射性物質の汚染の高い草木の一部を落下させていたことがわかった。除染事業者は報告を怠り、一時帰宅で戻った住民の指摘でわかった。杜撰な除染作業の実態の一例といえる。

 



福島環境再生事務所によると、民家の井戸の破損が起きたのは、昨年12月10日。井戸近くに、除染で生じた草木入りの土のう袋を積み上げ、それを重機で移動しようとした作業で起きた。作業員が重機操作を誤り、コンクリート製の井戸のふたを破損、その際に草木の一部が井戸内に落下したという。

 

作業員は草木を引き上げず、そのままにして作業を終了。自宅の所有者や福島環境再生事務所にも報告しないままでいた。その後、同26日に年末の自宅の清掃等のために一時帰宅した住民が井戸の破損に気づき発覚した。当該の事業者は、「後日、報告しようとしたが、手違いがあり報告していなかった」と、同事務所の聞き取り調査に説明しているという。

 

同事務所などは所有者に謝罪、今後、井戸の清掃や水質調査などを行うと説明している。

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