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東電福島原発のストロンチウム汚染井戸 さらに最高値検出270万ベクレル(FGW)

2014-01-17 22:14:27

fukushimastroncium3キャプチャ
fukushimastroncium3キャプチャ東京電力は17日、福島第1原発で高濃度のストロンチウム90などのベータ値の放射性物質が検出されている海側の井戸の汚染濃度が、過去最高の1㍑当たり270万ベクレルに達したと発表した。これまでの最高値から30万ベクレルも増えた。

問題の観測井戸は、NO1-16で、同原発に隣接する港湾の護岸から約40mの距離にある。16日に採取した汚染水から270ベクレルの値が検出された。同井戸からのベータ値は一か月前の昨年12月中旬には、180万ベクレルだったから、一か月でほぼ100万ベクレルも増加したことになる。明らかに、放射性物質が連続的に流れ込み、同井戸に蓄積していることを示している。

 

問題は、この高濃度のストロンチウムなどが、どの程度、海洋に流出しているかだが、東電は流出の有無についても明らかにしていない。ストロンチウムは体内に取り込まれると骨などに蓄積し、がんの原因になる。同井戸の汚染の上昇は昨年後半以降、顕著になっているが、東電は増加を防ぐ対策も、汚染水の流出を防止する対策も、十分に打てないままの状態が続いている。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2014/images/2tb-east_14011701-j.pdf