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東電福島第一原発 汚染水貯蔵タンクの堰からまた漏水 ストロンチウム含む推定最大19.2トン タンク設備の劣化進行を示唆(FGW)

2014-02-17 00:23:15

昨年12月にも漏洩したH5タンクの堰
昨年12月にも漏洩したH5タンクの堰
昨年12月にも漏洩したH5タンクの堰


東京電力は16日、福島第一原発のH5タンクエリアの西側の堰から、ストロンチウム90を含む汚染水が漏洩、流出したと発表した。漏洩量は最大119.2トンとみられる。ストロンチウムの濃度は堰内汚染水の暫定排出基準を倍以上上回る1㍑当たり23ベクレルだった。原因は堰の配管部分や接合部分の劣化とみられる。

東電の発表によると、16日午前9時15分頃、敷地内をパトロール中の協力会社の作業員が、4号機原子炉建屋西側のH5タンクエリア西側の堰の周辺で、漏水が起きているのを発見した。漏洩箇所は、かさ上げした鋼製堰の配管貫通部分が二か所のほか、鋼製堰のつなぎ目一か所など、合計で7か所に及ぶという。漏れた汚染水は地面に染み込んだ。

 

東電は、配管貫通部の漏洩箇所については、漏洩水を受けるための容器を置いたうえで、コーキング処理などの応急措置を施したという。要するに雨漏りの際に洗面器で受けるような感じだ。漏洩が生じた堰からは、昨年12月にも基準を超える水が漏れている。

 

東電は原因については調査中としているが、漏洩か所が配管の貫通部分や接合部分に集中していることから、応急に設置した堰のコンクリートの劣化が進んでいるとみられる。

 

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2014/1234275_5851.html

http://www.tepco.co.jp/cc/press/2014/1234277_5851.html