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福島原発トラブル201件 事故以来、5日に1回の頻度 規制委認める 「コントロールできている」と国際公約した安倍首相は「誠に遺憾」(FGW)

2014-02-27 22:45:20

100トンの汚染水漏れ事故を起こした福島第一原発の貯水タンク
100トンの汚染水漏れ事故を起こした福島第一原発の貯水タンク
100トンの汚染水漏れ事故を起こした福島第一原発の貯水タンク


各紙の報道によると、田中俊一原子力規制委員会委員長は27日の衆院予算委員会に出席、2011年3月の東京電力福島第一原発事故以来、現在まで、同原発内で201件のトラブルが発生したことを認めた。当初、田中委員長は107年と説明していたが、答弁中に修正した。

トラブル発生の頻度は、今回認めた公表ベースのものだけで、ほぼ5日に1回ということになる。これ以外に、非公表のものもあるとみられる。共産党の笠井亮氏への答弁。

当初、田中委員長は、規制委が把握している件数として107件と説明した。ところが、質疑の中で、「構内車両の油漏れなども含め、(原子力)規制庁が整理したものまで入れると、全体で201件になる」と言い換えた。
笠井氏は、田中委員長の修正について、「トラブル隠しとしか言いようがない」と批判した。こうしたやりとりを受けて答弁に立った安倍晋三首相は「なぜ(トラブルが)出るのかはなかなか理解できないが、そういうことがあれば誠に遺憾だし、起こらないように万全を尽くすべきだ」と述べた。

安倍首相は、IOC総会の際、「福島原発は完全にコントロールされている」と国際公約したが、5日に1回のトラブルの発生は、「コントロールされている」ことを否定するのでは、との疑問に対しては触れず、反省の弁も一切なかった。