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「もんじゅ」に批判と注文が相次ぐ 福井・敦賀でフォーラム、120人参加(福井新聞)

2014-03-16 10:45:45

monjyu2キャプチャ
monjyu2キャプチャ日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)に関する原子力フォーラムが13日夜、敦賀市プラザ萬象で開かれた。機器の点検漏れで原子力規制委員会から事実上の運転禁止命令を受ける中、対応にも不備が出ている状況に、参加者からは組織体質への厳しい批判や研究成果を求める声が出た。

文部科学省が地元理解を深める目的で企画。市民ら約120人が参加した。同省敦賀原子力事務所の山之内裕哉所長は「保全計画の記載ミスなどが見つかり、大変ご迷惑をおかけしている」と陳謝。もんじゅの飯島隆副所長は、安全対策や途上にある改革の状況を説明した。

大阪大大学院の山口彰教授は講演で、1995年のナトリウム漏れ事故の教訓として情報公開の点から「社会との対話」を挙げ、「事故に立ち戻って考える時期にある」と指摘した。

 

福井工大の来馬克美教授や山口教授らとの質疑で、参加者からは「(トラブルや不祥事で)根本原因分析を何度も繰り返すのは、まともな組織ではない」「信頼がなかったら成り立たない」との批判や「雇用などで地域貢献はしているが、地元が期待した研究成果を上げていない」との声があった。

 

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/photo/1/49199.html