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福島原発中間貯蔵建設交渉、政府側「上から目線」変えず 地域振興具体策示さず 県、8町村、住民はそろって不満(福島民友)

2014-03-28 11:57:35

佐藤知事(右側手前から5人目)と町村長に中間貯蔵施設の計画案見直しについて回答する石原環境相(左側手前から3人目)と根本復興相(同2人目)=27日午後、福島県庁
佐藤知事(右側手前から5人目)と町村長に中間貯蔵施設の計画案見直しについて回答する石原環境相(左側手前から3人目)と根本復興相(同2人目)=27日午後、福島県庁
佐藤知事(右側手前から5人目)と町村長に中間貯蔵施設の計画案見直しについて回答する石原環境相(左側手前から3人目)と根本復興相(同2人目)=27日午後、福島県庁


東京電力福島第1原発事故に伴う県内の汚染土壌などの中間貯蔵施設をめぐり、石原伸晃環境相と根本匠復興相(衆院福島2区)は27日、県庁で佐藤雄平知事や双葉郡8町村の首長らと会談、建設候補地から楢葉町を外して大熊、双葉2町に集約する新たな計画案を提示し、建設受け入れを重ねて要請した。

しかし、地元が求めた地域振興策などの具体的な提示は依然なく、2町の計16平方キロは面積を維持するとしたのみで国有化方針を崩さなかったため、県や8町村には不満が広がった

 

新計画案では、焦点となった住民の生活再建策や地域振興策に関し、国が必要な財政措置を講じる方針を打ち出したが、「地元や住民の多岐にわたるニーズを踏まえたい」として具体策は示さなかった。県外最終処分の法制化についても方針のみで具体性を欠いた。

 

「説明ないまま話進む」 憤る中間貯蔵・候補地の住民

 

東京電力福島第1原発事故に伴う汚染土壌などを保管する中間貯蔵施設建設をめぐり、政府が27日に示した新たな計画案で、建設候補地として集約される方針が示された大熊、双葉両町。候補地に自宅がある住民たちは説明がないまま計画が進むことに不満を募らせ、用地の賃借が拒否されたことに憤った。地域振興策も具体性に乏しく、避難住民の理解を得るには、ほど遠い内容となった。

 

「国や町から何も説明がないまま話が進んでいる。まずは町民に詳しく説明してほしい」。会津若松市の借り上げ住宅で暮らす大熊町夫沢2区行政区長の尾内武さん(65)は、自宅が建設候補地になりながら、具体的な説明がないことにいらだちを隠せない。

 

夫沢2区は中間貯蔵施設の候補地と対象外に地区が二分されている。「もう町に帰れないと思っている住民は多いので、はっきりした道筋を早く示してほしい」と話した。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0328/news1.html

http://www.minyu-net.com/news/news/0328/news9.html