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米海兵隊員79人が東電を「ウソの情報をまき散らした」として米連邦地裁に第二次提訴 10億ドル請求(FGW)

2014-04-09 23:31:49

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福島原発で被ばくした米空母ロナルド・リーガンの乗組員79人が東電を提訴
福島原発で被ばくした米空母ロナルド・リーガンの乗組員79人が東電を提訴

SAN DIEGO —79人の米海兵隊員が東京電力に対して、福島第一原発事故の際、地域全体に拡散した放射能レベルについてウソをついていたため、救助活動に当たった彼らの健康被害を引き起こしたとして、総額10億㌦(約1000億円)の損害賠償訴訟を、サンディエゴの連邦裁判所に起こした。米海兵隊の東電原発事故での訴訟は2012年に次ぐ。


 

地元新聞のthe Orange County Registerによると、訴訟を起こした海兵隊らは、サンディエゴを基地とする空母ロナルド・レーガンの乗組員たち。2011年3月11日の東日本大震災の際、「トモダチ作戦」の一環として、津波被害を受けた仙台地域に食糧や水などの支援物資の配布活動に従事した。

 

その際、東電は彼らに対して繰り返し、福島原発による放射能リスクはないと発言したという。しかし、その後、乗組員の家族らから数10件のがん発生があったほか、障害を持って生まれる子どもの事例も起きているという。

 

2012年の米海兵隊による東電訴訟は被告に日本政府を入れていたため、米裁判所の関与権を超えるとして却下されている。修正訴訟は、被告を東電に絞り、その行為についても、3月11日に3基の原発のメルトダウンと、爆発を引き起こし、放射能を大気中にまき散らした責任を問うている。

Orange County registerによると、東電は新たな訴訟提起に対して、「空母の司令官が乗組員の安全を確保するために東電の情報に依存するはずがない」と発言していると伝えている。

 

Information from: The Orange County Register, http://www.ocregister.com

 

http://www.japantoday.com/category/national/view/79-u-s-sailors-sue-tepco-over-radiation