HOME |東電・廃炉責任者の増田尚宏氏、福島第一原発トレンチ部分の凍結困難にもかかわらず、建屋を取り巻く凍土壁は「実現できる」と強弁(福島民友) |

東電・廃炉責任者の増田尚宏氏、福島第一原発トレンチ部分の凍結困難にもかかわらず、建屋を取り巻く凍土壁は「実現できる」と強弁(福島民友)

2014-07-11 11:15:00

凍らないトレンチ部分
凍らないトレンチ部分
凍らないトレンチ部分


東京電力福島第1原発の海側のトレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)を凍結させて止水する工事が難航している問題で、福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏最高責任者は10日の会見で、同じ凍結技術を使う凍土遮水壁について「(凍らせるための)理屈が異なる」と述べ、地中の凍結は実現できるとの見方を示した。
増田氏は、凍結止水はトレンチ内を流れる水を凍結するため「まだ凍らない状況」と工事が難航している状況を認めた。一方、凍土壁は地中の水分を凍らせるため、東電は「トレンチ内と比べ凍結は比較的容易」との認識で、凍土壁の造成を進める考えを強調した。

 

トレンチ内の凍結止水工事は、東電が4月からタービン建屋とトレンチの接続部に凍結管と冷却材を入れた袋を並べて凍結させる作業を進めているが、2カ月以上が経過しても十分に凍っていない。このため、地中に凍結管を埋設して凍土壁を造成する工事の難航も懸念されている。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0711/news11.html