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東電福島原発の瓦礫処理によるセシウム粉じん拡散が、南相馬市の「汚染米」の原因。農水省、東電に善処要請(各紙)

2014-07-14 15:45:59

南相馬市で咲く秋収穫された稲穂。黒い部分が放射性物質に影響された点
南相馬市で咲く秋収穫された稲穂。黒い部分が放射性物質に影響された点
南相馬市で咲く秋収穫された稲穂。黒い部分が放射性物質に影響された点


各紙の報道によると、農林水産省は14日、福島県南相馬市周辺で昨年秋収穫の米から相次いで基準値(1kg当たり100べクレル)を超える放射性セシウムが検出された原因は、東京電力が昨年夏に実施した福島第一原発内のがれき撤去で放射能含有粉じんが拡散した可能性があるとして、東電に善処を求めたことが明らかになった。



福島県の発表によると、同県南相馬市は、原発から20km離れているが、昨年10月3日実施検査で、平成25年米(ひとめぼれ)の44検体から、2検体で120ベクレルを検出したほか、その他の検体もすべてが50ベクレル~100ベクレルの”準汚染米”と評価された。また同月11日の調査でも、最高160ベクレルなど2検体が、同月22日には8検体が、また11月6日には福島市でも110ベクレルの1検体がみつかるなどしている。

 

ただ、これらの汚染米の産地には、原発20km以上離れている。農水省は、東電が8月19日に、第一原発3号機で大型がれきをクレーン車で撤去する際、がれきの下敷きになっていた放射性の粉じんが飛散し、別の場所にいた作業員2人が被曝して頭部から最大1平方cm当たり13ベクレルを検出した事故を重視している。

 

この際、風下の北北西方面の5カ所の測定点(原発から2.8~8.3km)で空間線量が上昇したことが観測されている。福島県は、これらの原因はがれき撤去による飛散によるものと推定している。農水省はこれらの放射能拡散が、南相馬市や福島市まで飛散して収穫前の米を汚染した可能性があるとしている。

東電は3号機のがれき撤去を終えたが、高線量のがれきが残る1号機はまだ手つかずのまま。今後、建屋を覆ったカバーを近く解体して作業をする方針という。そうなると、がれき粉じんの飛散・拡散が生じる可能性がある。このため農水省は、今年3月に、東電に対して、原発周辺のがれき撤去の際に、粉じんが飛ばないような丁寧な対策を講じるよう求めた。

東電側は14日、こうした農水省の見方について、「(可能性は)否定できない。しかし、がれき粉じんの悲惨可能性と、米の汚染度との因果関係は分からない」と説明しているという。