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福島第一原発3号機で使用済み核燃料プールに 約400kgの機器落下。下に燃料棒2体 影響不明(FGW)

2014-08-30 15:44:01

3号機の使用済み燃料プール上で作業をするクレーン
3号機の使用済み燃料プール上で作業をするクレーン
3号機の使用済み燃料プール上で作業をするクレーン


東京電力は29日、福島第一原子力発電所3号機内で、ガレキ撤去作業をしていたクレーンが、誤って重さ400kgの燃料交換機の操作卓を使用済み燃料プールに落下させたと発表した。

東電によると、落下した燃料交換機の操作卓は、燃料ラック上に設置した養生のための資材と、プール内のガレキの間に落下したという。プールに落下したガレキの下には、核燃料2体があるという。現時点で、燃料棒に影響が出たかどうかはわかっていない。またプールには全体で現在、500以上の核燃料棒が保管されている。

 

事故が起きたのは29日午後0時45分ころ。使用済み燃料プール内のガレキ撤去中に、爆発で損傷した燃料交換機の操作卓を遠隔操作のクレーンで吊り上げたが、途中にクレーンからはずれてしまったという。落下した操作卓は、使用済み燃料プールに核燃料を出し入れするための操作をするための機器で、大きさはおよそ1m四方、重さは400kgはある。

 

現在のところ、プール周辺の放射線量に変化はないほか、東電はモニタリングポストの数値にも異常はないとしている。作業は遠隔操作で行われていたため、近くに作業員はおらず、けが人も出ていない。
東電では、プール内の水中カメラを使って、燃料ラックや落下した操作卓の下にある燃料2体に影響がないかどうかの確認作業を行う予定。仮に、何らかの影響が起きていると、来年の前半に予定している3号機の燃料プールからの燃料棒の取り出し作業に藻影響が及ぶ懸念もある。

 

http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2014/images/handouts_140829_05-j.pdf