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福島第一原発 除染作業員の偽造診断書、見つかる。国の直轄事業関連(河北新報)

2014-10-03 16:26:19

ひらた中央クリニック
ひらた中央クリニック
ひらた中央クリニック


福島第1原発事故に伴う除染作業員の健康診断で、福島県平田村の「ひらた中央クリニック」が発行した診断書1通に偽造された疑いがあることが2日、分かった。

クリニックを運営する医療法人誠励会は被疑者不詳のまま有印私文書偽造・同行使容疑で告発する方針。

 

除染作業員は厚生労働省の規則で健康診断が義務付けられている。偽造は、受診料の支払いを免れるためか、健康状態を隠して作業員として働くためかなどの指摘が出ているという。

 

誠励会によると、偽造の疑いがあるのは、田村市の国直轄除染に従事したとされる男性作業員の診断書。診断日欄は日付印を使わず手書きで、担当医師の氏名印は大きさや印影が異なっていた。

 

除染は鹿島などの共同企業体が受注。同東北支店は9月24日、2012年7月~13年6月に受診した除染作業員8人の診断書について、偽造の疑いがあるとしてクリニックに照会。その結果、12年9月8日に受診したことになっていた1人は記録がないことが判明した。

 

誠励会の佐川文彦理事長は記者会見で「懸命に除染が進められる中で不正が行われ、憤慨している。徹底的に調査する」と話した。

 

http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201410/20141003_63019.html