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福島第一原発4号機の燃料棒撤去完了、3号機の落下物も撤去(各紙)

2014-12-20 14:06:39

福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから取り出される未使用燃料の入った輸送容器。4号機の廃炉工程は大きなヤマを越えたが、プールの水の抜き取りや建屋解体の時期については未定という
3号機プールから撤去される操作卓
3号機プールから撤去される操作卓


各紙の報道によると、東京電力は20日、福島第1原発4号機の使用済み燃料プールから最後に残っていた燃料4体を取り出し、作業を完了した。

東電は空になった4号機プールを報道陣に公開したが、プールの水の抜き取りや建屋解体の時期については未定としている。この日の作業では、最後に残った未使用燃料4体を入れた輸送容器(キャスク)を、建屋カバー内のクレーンでプールから引き上げた。

4号機は事故時、定期検査中で、原子炉内に核燃料はなかったが、燃料プールには1〜4号機のうち最多の計1535体(使用済み1331体、未使用204体)の燃料が保管されていた。

このため東電は、2013年の11月から、使用済み燃料の取り出し作業を続けていた。使用済み燃料については今年11月に全量を敷地内の別のプールへ移送し終えた。その後、残りの未使用燃料の取り出し作業を続け、今回、完了した。

4号機の使用済み燃料の移送作業については、作業中に事故や、地震などで燃料棒が破損するリスクが指摘され、国際的にも注目が集まっていた。

福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから取り出される未使用燃料の入った輸送容器。4号機の廃炉工程は大きなヤマを越えたが、プールの水の抜き取りや建屋解体の時期については未定という
福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから取り出される未使用燃料の入った輸送容器。4号機の廃炉工程は大きなヤマを越えたが、プールの水の抜き取りや建屋解体の時期については未定という


 

また東電は同時に3号機の使用済み燃料プールに、作業中に誤って落下させた燃料交換機操作卓についても、19日の作業で、クレーンによる撤去作業を実施、プールから撤去した。操作卓が落下したプールの底部等の破損状況等について今後調べ、必要な修復等の措置を検討していくという。