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日本原電 今月下旬にも、敦賀1号(福井)の廃炉正式決定へ。2号機の廃炉も正念場に(FGW)

2015-03-05 22:08:18

敦賀原発1号機
敦賀原発1号機
敦賀原発1号機


各紙の報道によると、日本原子力発電(日本原電)は、福井県敦賀市に保有する敦賀原発1号機の廃炉を、今月下旬に開く取締役会で正式決定する。運転開始から約45年経過していることが理由。

敦賀原発では2号機の建屋の下に活断層が走っていることが原子力規制委員会の調査で明らかになっており、日本原電は2号機の廃炉化の決断も迫られている。

 

1号機の廃炉決定は、今月中にまとめる日本原電の経営改革案に盛り込む方針。1号機はGE社製。日本で最初の軽水炉原発で、商用原発として最初に発電を始めた東海発電所(日本原電)に次ぐ日本で二番目に古い商用原発。1970年3月、大阪万博の日に営業運転を開始し、万博会場に電力を初送電した。万博開会式では「原子力の灯がこの万博会場へ届いた」とアナウンスされた。

 

しかし、運転開始以来40年を超えているうえ、出力も約36万kWと規模が小さい。このため、新規制基準に適合するための追加投資をしても採算がとれないとの判断に至ったとみられる。また同原発の敷地には破砕帯が多く走っており、活断層が存在するリスクも指摘されている。

 

同原発では1,2号機のほか、3号、4号機がそれぞれ建設途中で停止状態となっている。日本原電では古い2機の廃炉と引き換えに、発電効率を高めた3,4号機の建設再開の了承を規制委から取り付けたい考えのようだ。

 

2016年7月時点で運転40年を超える電力会社の老朽原発は全国で7基に上る。このうち、関西電力高浜原発1,2号機(福井県)を除く5基は、廃炉について最終決定する方向で調整している。

 

http://www.japc.co.jp/plant/tsuruga/dai1top.html